◆病院で薬学生に体験してもらう実務実習の内容が、各病院によって少し異なるという話を何度か耳にした。教えるべき項目は定められているのだから、そこに大幅なズレはないと考えられる。違うのは各項目の濃淡で、そこに病院薬剤部の姿勢が現れてくるのだろう
◆最も大きな違いは、薬学生に担当患者を持たせるかどうかということ。実際に患者を受け持った薬学生は、現場の薬剤師のフォローを受けながら、ベッドサイドに足を運んで患者と向き合い、どうすればもっと良い医療を提供できるのか、自分なりに必死に考えるそうだ
◆この過程を通じて薬学生は、医療人や薬剤師として果たすべき役割を、身をもって学び取ることができる。これは、患者が目の前にいる医療現場ならではの教育の仕方であり、大学では教えにくい内容だ
◆もっとも、薬学生に患者を受け持ってもらうためには、その病院の薬剤師が病棟で十分な業務を行っている必要がある。こうした環境を各病院で整備し、未来の薬剤師の育成に取り組んでほしい。
薬学生に担当患者を持たせるか
2011年07月08日 (金)
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