
家庭薬製造販売メーカーの長野県製薬は、地ビール製造販売メーカーの南信州ビールと共同で、黒ビールの風味を再現した新感覚の清涼飲料「百草ノンアルコールBITTER NATURER i c h(ビターネイチャーリッチ)」を開発し、発売した。業界で初めて、キハダ(ミカン科キハダ属の落葉高木)で黒ビールの苦味を再現した。初年度の販売本数は2万本。
長野県製薬では、キハダから抽出される成分を使った胃腸薬「御岳百草丸」を販売している。その製造課程で使われるキハダを有効活用できないかと、昨年5月から研究を進め、長野県地域資源製品開発センターの支援を受けて商品化を実現した。
新製品は、木曽山系の天然水を使用した業界初の黒ビール味のノンアルコールビールで、ローストモルトの風味、キハダの苦味、アロマポップの香りを一つにした。5種類のモルトと3種類のホップをベースにスッキリとした黒ビール風味とし、アルコール度数は0・00%。また、「御岳百草丸」は長野県に約230年の歴史を持ち、多くの県民に馴染みの家庭薬であることから、新製品のパッケージにも「御岳百草丸」の文字を採用した。
税込み価格は、1本(330mL)330円。販売は、長野県製薬オンラインショップ(http://hyakuso.yl.shopserve.jp/)、長野県製薬直営店、長野県木曽郡の「道の駅」で、順次、長野県内の商店などに拡大する予定。