厚生労働省の専門家委員会は、子宮頸癌、Hib、小児用肺炎球菌の3ワクチンについて、4月の予防接種再開後に1例の死亡が報告されているものの、「現時点で、ワクチン接種と直接の明確な因果関係がある死亡例は認められておらず、新たな安全上のリスクは見出されていない」と結論づけた。
子宮頸癌ワクチンは、2009年12月の発売以降の推定接種は190万回で、メーカーから193件、医療機関から219件の副反応報告があり、うち重篤例は14件だった。
Hibワクチンは、08年の発売以降の推定接種は399万回で、メーカーから94件、医療機関から173件の副反応報告があり、うち重篤症例は173件だった。
小児用肺炎球菌ワクチンは、2010年2月の発売以降の推定接種は302万回で、メーカーから110件、医療機関から205件の副反応報告があり、うち重篤症例は26件だった。
このほか今年5月までの今シーズンのインフルエンザワクチンの安全性についても評価し、22件の死亡例が報告されているものの、「死亡とワクチン接種の直接の明確な因果関係がある症例は認められていない」と判断した。