ベトナムで販売する「百草丸」(500粒入り)
長野県製薬(長野県木曽郡)は、主力商品である胃腸薬「御岳百草丸」の500粒入りを、ベトナムの医薬品卸会社「VNPファーマシューティカル」を通じ、8月1日からベトナム国内で順次販売を開始する。同社として海外での販売は、今回が初めてとなる。
「御岳百草丸」(第2類医薬品)は、オウバクエキス、コウボク、ゲンノショウコ、ビャクジュツ、センブリを主成分とする、健胃生薬からなる苦味健胃薬で、胃腸の機能を高め、胃弱、消化不良、食欲不振、胸やけ、飲みすぎなどを改善する。直径約4mmの小さな粒なので、のみやすい。
同社はこれまで、市場成長性が期待できるアジア諸国で、事業展開の準備を進めてきた。その中で、特にベトナムへの進出を決めたのは、医薬業界の市場成長性が非常に高いことが大きな理由の一つ。また、現地の植物を原料とする“南薬”という独自の生薬が、国民の生活に深く浸透していることもあって、百草丸に対しての市場ニーズがあると判断した。
商品名は「百草丸」(500粒入り)で、販売価格については現地で決定する。販売目標数は今年度に5万個とし、来年度以降は年間10万個を目指す考え。今後は市場の反応によって、商品ラインナップの拡充も検討していくという。