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【次世代ステント】生体吸収で血栓リスク低減‐国際共同臨床試験が進行

2011年8月25日 (木)

 冠動脈疾患治療の新たな選択肢として、高分子のポリラクチドで構成された生体吸収性スキャフォールド(BVS)の開発が進行中だ。既に国際共同臨床試験がスタートしており、日本人の患者登録も行われている。湘南鎌倉総合病院副院長の齋藤滋氏は、23日に鎌倉市内で開いた記者会見で、「生体内で分解・吸収されるBVSの特性から、血管内で長期にデバイスが残ることもなく、金属製ステントで引き起こされる血栓症を減らせる」と期待感を示した。

 BVSは、高分子のポリ乳酸に生体吸収性のコーティングを施し、その上に免疫抑制剤が塗布された冠動脈疾患治療デバイス。現在、普及している薬剤溶出ステント(DES)は、血管の再狭窄予防に高い効果を示すものの、金属イオン(ニッケル)による長期アレルギー反応や、ステント血栓症を引き起こすリスクが指摘されていた。

 齋藤氏は、生体内で分解・代謝吸収されるBVSの特性から、▽血管内に異物が残らない▽血管機能が自然回復する可能性がある▽長期アレルギー反応やステント血栓症の発症リスクを低下▽CT・MRI冠動脈造影の障害にならない▽バイパス手術の吻合を妨げない‐‐と、メリットを強調。DESと同じ治療効果を示すだけではなく、デバイスの長期使用によるリスクを軽減できるとした。

 一方、デバイスを用いた冠動脈疾患治療の方向性については、「複雑な病変に対しては、高分子素材のBVSは使いにくい」との見方を示した上で、「全治療病変のうち、3割程度がBVSの対象病変になる。特に若年層には、デバイスが体内に残らないため、BVSが有効ではないか」と、患者に応じて、BVSと他の治療デバイスの使い分けが必要との認識を示した。




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