エーザイは、膵消化酵素補充剤「リパクレオンカプセル150mg、同顆粒300mg分包」(一般名:パンクレリパーゼ)を新発売した。
リパクレオンは、非代償期の慢性膵炎、膵切除、膵嚢胞繊維症などに伴う膵外分泌機能不全(PEI)に対する膵酵素補充療法で使用される薬剤。
ブタの膵臓から抽出・精製した高力価のアミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼを含有すると共に、胃内での失活を防ぐために、腸溶性コーティングを施しており、PEI患者の消化・吸収を促し、栄養状態を改善する。アボット・ジャパンが4月に承認を取得し、今後、エーザイが販売を行う。
既に海外では、PEIに対して、高力価パンクレアチン製剤による酵素補充療法が普及しており、現在、ドイツ・イギリス・米国を含む80カ国以上で販売されている。
用法・用量は、パンクレリパーゼとして1回600mgを1日3回、食後に経口投与する。
薬価は、リパクレオンカプセル150mg1カプセル31・60円、同顆粒300mg1包59・00円。