ニプロは、ジェネリック(GE)医薬品の製造販売などを行う連結子会社4社を、数年以内にニプロファーマに統合する方向で検討を進める。
その実現に向けたステップとして、ニプロジェネファ、ニプロパッチ、東北ニプロの3社について、株式交換によってニプロファーマの子会社にすることを、9月29日の取締役会で決めた。
これら4社は、ニプロが96%以上の株式を保有する連結子会社。来年1月に契約を結び、4月に株式交換を行う予定。
医薬品子会社はほかに、ニプロが約51%の株式を持つ全星薬品が存在するが、今回の構想には含まれていない。
ニプロはこれまで積極的な買収によって、GE薬メーカーや、医療用医薬品の製造工場を傘下に収め、医薬事業を強化してきた。ニプロファーマは旧菱山製薬、ニプロジェネファは旧竹島製薬、ニプロパッチは旧埼玉第一製薬、東北ニプロは旧東北中外製薬。これらの組織の統合を進めて、経営資源の効率化とサプライチェーンの効率化を図る。
GE薬の製造販売、医薬品の製造受託を柱とする、ニプロの医薬事業の2011年3月期売上高は、約380億円。12年3月期は約414億円となる見通し。20年度に医薬事業で2000億円の達成を目標に掲げている。