多くの採用担当者が経験するのが、優秀な人材が採用できない、採用したがすぐに辞めてしまう、思っていた人材と違っていた――といった悩み。こうしたミスマッチの解消に、フェイスブックなどのソーシャルメディアを使った新たな採用方法が、今注目されている。
人材サービス・コンテンツ制作会社グッピーズ(東京新宿区)の肥田義光代表は、このほど書籍「なぜFacebookで優秀な人材が採用できるのか?」を刊行したが、大手企業だけでなく中小企業の経営者・採用担当者にも分かりやすい内容で、話題を集めている。
ソーシャルリクルーティングは、米国では多くの企業が取り入れており、日本でも大手企業から広がりを見せている。求人企業と求職者との間で、これまでとは質の異なる関係性の構築を可能にし、ミスマッチの減少に役立つのではと期待されている。
米国オンライン求人サービスのジョブバイトが毎年行っているアンケート調査では、ソーシャルメディアを使って採用活動をしている米国企業は80%以上で、実際に63%の企業がソーシャルリクルーティングを通じて採用できたという結果もあるという。
同書では、フェイスブックを使って自社の情報を求職者向けに発信していくための具体的な方法を、分かりやすく解説している。四六判並製、204ページ、定価は本体1200円+税。発売元は幻冬舎。