三菱樹脂は、医薬品の二次包装で用いる透明蒸着ハイガスバリアフィルム「テックバリアMX」を新発売した。医薬品の二次包装で普及しているアルミ箔包装材の代替材料として販売し、5年後には30億円の売上を目指す。
テックバリアMXは、同社が販売する「テックバリア」シリーズの中で、最高水準のバリア性を持つ透明蒸着ハイガスバリアフィルム。プラスチックフィルムの上に、ケイ素の酸化物「シリカ」を真空蒸着させ、水蒸気バリア性と酸素バリア性を付加した。
テックバリアMXでは、アルミ箔包装材に匹敵するバリア性と、紫外線吸収機能を持たせたことで、従来のテックバリアシリーズよりも内容物の長期保存を可能にしている。また、透明フィルムであるため、分包顆粒薬の飲み残しなどを簡単に確認でき、外包装にRSSコードを貼付する必要もなくなる。