一昨年10月から任意団体として活動してきた臨床腫瘍薬学研究会が一般社団法人日本臨床腫瘍薬学会へ移行した。学会は1日付で登記を済ませている。
研究会会長に続いて学会理事長を務める遠藤一司明治薬科大学教授は18日、研究会解散総会の後に開かれた学会設立総会で、「癌薬物療法を安全、効果的に行うことで治療成績の向上を目指す。患者が安心して治療を受けられ、多くの癌患者の治癒、QOL向上につながることを目指す」と方針を示した。「他の学会に比べて若く行動力のある方に理事をお願いしている」とも述べ、活発な事業展開を会員にアピールした。
同研究会は、会員が500人を超えたのを機会に、立ち上げ当初から想定していた学会化へ踏み切り、法人格を取得して新たなスタートを切った。
今後、セミナーや調査研究のほか、専門薬剤師の認定制度の検討も行う。2013年3月16、17日には東京都江戸川区で学会として初の学術大会を開催する。