“薬学離れ”は底打ちか
今年度は薬系大学・薬学部の入学者数が総定員数を上回り、2年連続した「定員割れ」を免れたことは本紙調査(5月16日号)の通りだが、受験志願者数が昨年度より約6000人多い8万2242人と昨年度に続き増加基調となり、受験生の“薬学離れ”は底を打ち、上向いているようだ。また、平均競争率も6・8倍と2年連続で漸増した。日本私立薬科大学協会の2012年度入学志願者数調査で明らかになった。
調査は、協会加盟の57校(徳島文理大香川薬学部含む)を対象に行われた。今年度の定員数は1万1459人、一般および推薦による募集人員は昨年度の1万1599人より149人減の1万1450人となった。これは千葉科学大、城西国際大、安田女子大、徳島文理大などが定員を削減した影響。これに対し志願者数は8万2242人で昨年度より5981人増加。募集人員に対する志願者数の割合(倍率)は平均6・8倍と、倍率も昨年度の6・6倍を上回った。
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