ノバルティスファーマは19日、パーキンソン病で治療薬のレボドパを長期に投与することで薬効が減弱していく「ウェアリングオフ」現象を改善する「コムタン錠100mg」(一般名:エンタカポン)を発売した。パーキンソン病治療剤のレボドパ・カルビドパ、またはレボドパ・塩酸ベンセラジドと併用する。
同剤は、レボドパを分解する酵素「カテコール‐O‐メチルトランスフェラーゼ(COMT)」を阻害し、末梢でのレボドパの血中半減期を延長させ、レボドパの効果を持続させるという。
薬価は1錠218・20円。成人には1回100mgを経口投与、200mgまで増量が可能で、投与回数は1日8回を超えないこととしている。
臨床試験では、プラセボに比べてレボドパの作用時間はプラセボ0・5時間に対し、同剤は1・4時間延長したとの成績が得られている。主な副作用としては、便秘、悪心、幻覚などがみられている。ただ、いずれもパーキンソン病やレボドパが原因であったという。