スギホールディングスは、3月1日に完全子会社2社を当事者とするグループ内再編を行うのに併せ、HD本体とグループ中核企業「スギ薬局」との運営連携を強化し、グループ経営の“ローコスト化と意思決定の迅速化”の推進、グループの事業拡大・進化をより強力に推し進めることを目的に、同日付で機構改革を実施する。
今回の再編では、調剤併設型ドラッグストアのスギ薬局が、関西を中心にディスカウント型ドラッグストアを展開するジャパンのドラッグ事業を承継する。吸収合併後のジャパンの残された資産や権利義務等をHD本体が承継する。
グループの中核となるスギ薬局では、1日付で行うジャパンとの合併を機に、両業態の管理・システム等の統一によるローコスト化推進、業態進化と店舗拡大、さらには“次代を担う経営者人材の育成”にも注力する考え。機構改革では事業本部を設置し、傘下のスギ薬局事業部とジャパン事業部の両事業部内に商品統括部、商品部を置くほか、マーチャンダイジング統括部を設置する。
スギHDでは「薬剤師や管理栄養士等の専門家による高い相談機能を有し、在宅医療等への深耕も進んでいるスギ薬局と、ディスカウント型のジャパンという両業態を抱えているのは、多様化・激化する競争環境の中で最大の強みでもある。ジャパンについては、まだまだローコストオペレーションの余地があり、より販管費を下げられるような仕組みづくりを構築していきたい」(笠井真執行役員経営企画室長兼IR室長)とする。
3月1日付の子会社役員人事は次の通り。
▽スギ薬局=代表取締役会長兼店舗開発担当兼商品開発担当兼ネット推進室管掌大田貴雄、代表取締役社長榊原栄一、常務取締役事業本部本部長兼スギ薬局事業部事業部長杉浦克典、取締役ジャパン事業部事業部長竹田信行、取締役医療営業統括部統括部長杉浦伸哉、取締役管理本部本部長兼総務部部長内田雅彦、取締役医療営業統括部副統括部長宮田武志、監査役金井哲治
▽スギメディカル=代表取締役社長杉浦昭子、取締役杉浦伸哉、取締役宮田武志、取締役笠井真、監査役金井哲治