日本病院薬剤師会の北田光一会長は19日、札幌市内で開かれた第60回北海道薬学大会で講演し、最重要課題と位置づける病棟業務の充実に向け、「病棟薬剤業務実施加算と薬剤管理指導料に関連する業務を両輪で展開してもらいたい」と要望。副作用防止の観点から処方提案を行い、患者一人ひとりに最適な薬物療法を実現する方向性を示し、「研究マインドと臨床マインドを持った薬剤師が必要」と述べ、病棟業務を定着させることにより、顔の見える薬剤師から、存在感のある信頼される薬剤師への飛躍を求めた。
病棟業務定着に向け方向性
北田氏は、病棟薬剤業務実施加算の恒久化を目指す2014年度診療報酬改定に向け、「エビデンスが絶対に必要」と強調。6月に日病薬が実施する定点調査によって「われわれの業務が正当に評価されるデータを出していきたい」と病棟業務の定着に意欲を示した。日病薬の調べによると、加算の届け出施設数は13日現在で全国1006施設に上っている。
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