◆関節リウマチ(RA)領域では、次なるパラダイムシフトを予感させる新薬開発ラッシュが続いている。その中心が生物製剤で、今では抗リウマチ薬メトトレキサート(MTX)と抗TNFα抗体インフリキシマブを併用する「ゴールデンスタンダード」が確立されるに至った
◆MTXをアンカードラッグとするこの治療法は、確実に免疫を制御し、寛解を十分に狙えるものとして期待が高い。最近では寛解後に生物製剤を中止し、さらにMTXを中止しても有効性を維持した例も報告されている
◆RA患者にとって、どの時点で生物製剤を開始し、いつまで使えばいいのかは、高価な薬剤費の面からも切実な問題である。その意味で、途中で生物製剤に切り替えるよりも、始めから生物製剤を使って寛解導入を図った方が、患者にとってメリットが大きいと考えられる
◆今もなお、RA領域では10品目以上の生物製剤が開発段階にあるが、劇的な効果を示す薬剤ほど薬価が高いのも確か。こうした生物薬剤をいかに上手に使い、最大効果を引き出していくか。その答えは、これからの臨床研究で出していくしかない。
「ゴールデンスタンダード」
2007年05月25日 (金)
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