当面はシミラーに重点
北海道大学発バイオベンチャーのジーンテクノサイエンスは、バイオ後続品の製品ラインナップを拡充し、グローバル展開を狙う。富士製薬に導出したG-CSF製剤のバイオ後続品については、持田製薬と富士製薬が5月に国内上市を達成し、実用化につながった。今後、G-CSF製剤の欧米・新興国への展開、さらに抗体医薬などでは単独開発での実用化にも乗り出す。河南雅成社長は、本紙のインタビューに応じ、「まずはバイオ後続品で事業基盤を強化し、バイオ新薬開発につなげ、世界で戦える企業を目指したい」と意欲を示す。
同社は2001年3月、北大遺伝子病制御研究所で行っていた免疫関連蛋白質の機能研究成果の実用化を目的に設立。昨年11月に東京証券取引所マザーズ市場に上場した。12年度の業績は、売上6000万円、営業赤字が3億5800万円となっている。バイオ後続品では、早期からG-CSF製剤の開発に取り組み、07年に富士製薬と共同開発契約を締結。今年6月に富士製薬と持田製薬が国内で販売を開始した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。