講演会を開催
製剤機械技術学会(JSPME)は8月30日、都内で「バイオ医薬品生産システムにおけるイノベーション」をテーマに第22回講演会を開催した。各演者は、「製造コストの低減は必達の課題であり、培養における発現率の向上が改善効果に大きな影響を与える」「バイオ後続品の品質管理戦略はCQA(重要品質特性)に基づいて独自に構築することが肝要」などと述べ、世界で売上上位を占めるバイオ医薬品の課題は品質、安全性、コストだと指摘した。なお、同講演会は、バイオインダストリー協会の協賛によるプログラムで、関係者198人が参加した。
基調講演「バイオ医薬品・過去から現在そして将来展望」で協和キリン富士フイルムバイオロジクスの野村英昭社長は、インスリン、成長ホルモンから最近の主流である抗体医薬までの歴史を紹介した後、低分子医薬品と比較して、一般的に純度が低く、目的物質(有効成分)以外の物質の種類が多く、その安全性確認が困難であり、熱・光・振動等に対する安定性が低いという特性を説明した。
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