ファルコSDホールディングスの平崎健治郎社長は、11月29日に大阪市内で開いた2014年3月期中間連結決算の説明会で、ドラッグ事業を展開する子会社の示野薬局の株式をマツモトキヨシホールディングスに譲渡(今月16日予定)する件に関し、「ドラッグストア事業は、物流パフォーマンスなど(われわれが)臨床検査事業で培ってきた経費バランスより利益効率が厳しく、ここ数年は事業の営業利益も低迷していた。売上高160億円規模では、これ以上事業継続してもパフォーマンスは良くならない」などと、5年前に参入したドラッグストア事業から事実上撤退する格好となったことの説明を行った。
説明の中で平崎氏は、主力事業である臨床検査に絡み「現在、患者は診療所で採血し、処方され、薬局で薬をもらう流れ。今後は、患者が臨床検査(予備検査)を行い、ドクターに結果を提示し、個人の個別化医療の中で薬の効能検査を行うなど、調剤薬局や検査センターなどでの検査も進むのではないか」と予測。ドラッグストア事業を切り離し、臨床検査事業や調剤薬局事業に経営資源を集中させる考えを示し、その上で、「今後5~6年のスパンで現在の調剤薬局120店舗を300店舗にまで広げたい」とした。
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