東京都は5年ぶりに薬物乱用対策推進計画(案)をまとめ、パブリックコメントの募集を終え、3日、都薬物乱用対策推進本部会で最終的な計画を策定。都は今年度までの「計画」に基づいて、▽啓発活動の拡大と充実▽指導・取締の強化▽薬物問題を抱える人への支援――を3本柱として薬物乱用防止の取り組みを推進してきた。新計画では現行計画の取り組みをさらに充実させつつ、特に違法(脱法)ドラッグ対策の強化、青少年を中心にした乱用実態の把握と監視体制の強化を一層進める方針だ。
薬物乱用をめぐっては2008年頃から違法(脱法)ドラッグの乱用拡大が表面化し、ネット販売を中心に若者へ拡大。また大麻・麻薬事犯の検挙者の3割以上が20歳代までと若者に多く、覚せい剤事犯の5割が再犯者というのが現状。これに対し国では、昨年8月に第4次戦略を策定、違法(脱法)ドラッグへの対策と再乱用防止対等を特に留意すべき課題と位置づけ、薬事法等を改正し収去・捜査権付与などを行ってきた。
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