臨床検査機器大手のシスメックスが個別化医療を支える診断技術のプラットフォームを拡充している。自社技術の強化と平行して海外企業の買収や提携を相次ぎ進め、血液や体液に存在する疾患由来成分を分析する「リキッド・バイオプシー」などの新技術を獲得してきた。14日の説明会で浅野薫研究開発担当上席執行役員は「導入技術を自社技術と組み合わせて独自のユニークな技術に育てたい」と語った。
シスメックスは昨年9月に、血液中の癌遺伝子を測定できる高感度PCR技術を持つ独アイノスティクス社、液体中に分散させた微細な個々の粒子を光学的に分析するフローサイトメトリー(FCM)技術に強い独パルテック社との買収合意を発表。さらに、今月13日には米ミリポア社とイメージングFCM技術に関する臨床研究・共同開発・ライセンス契約を締結し、リキッド・バイオプシーの実用化に向けた基盤が整ってきた。
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