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【奈良県立医科大学、同志社女子大学】学術交流で包括協定を締結

2007年6月29日 (金)

■医薬分野の連携など推進

握手する奈良医大吉田修学長(左)と同志社女大ニコラス・ジョン・ティール学長
握手する奈良医大吉田修学長(左)と同志社女大ニコラス・ジョン・ティール学長

 奈良県立医科大学と同志社女子大学は26日、学術交流に関する包括協定を締結した。まずは同女大薬学生の早期体験学習を来春から奈良医大附属病院で実施するなど、医薬分野の連携に取り組む。そのほか医食同源や音楽療法など幅広い領域で、[1]教育・研究・診療に関する相互支援[2]学生の相互交流[3]教職員の相互交流[4]社会貢献――などの観点から連携を深めていくことにしている。今後、連携推進協議会を設置し、具体的な内容を詰めていく予定だ。

 同日、奈良市内のホテルに両大学の関係者が出席して調印式を行い、その後に記者会見した。

 奈良医大病院薬剤部を通じて、今年2月に両大学の医薬連携が同女大薬学部に持ちかけられたことが発端。同女大薬学部も、2005年4月の新設時から医学部や附属病院と連携する必要性を感じており、両者の思惑が一致した。

 その後検討を進める中で、医薬分野だけでなく、1学部2学科の奈良医大と4学部10学科の同女大が、幅広く学術交流することで合意した。橿原市にある奈良医大のキャンパスと、京田辺市にある同女大のキャンパスは距離的にも近く、今回の協定締結に至った。

 6年制教育に移行した薬学部にとっては、医療現場に密接した教育研究環境の整備が大きな課題となっている。会見で同女大薬学部長の森田邦彦氏は、「6年制薬学教育では臨床系教育が重視される。医学部の支援をいただかなければ、魂が入った教育はしづらい。薬学部にも内科系の医師が教員として2人いるが、さらに交流を通じて、外科系などあらゆる診療科の先生方に、教育面でお助けいただきたいという気持ちが強い」と話した。

 奈良医大学長の吉田修氏は「4月から公立大学法人に移行し、今後さらなる教育研究の充実、高度で先進的な医療提供に取り組むことが必要」と述べ、「医学の範囲は広い。そういう意味で、いろいろな学部をお持ちの総合大学と提携することは、本学にとっても大変プラス」と語った。

 提携の具体的内容は、今後両大学の代表者で構成される連携推進協議会で話し合われる。まずは、今回の提携の端緒となった医薬分野の連携が進められる見通しだ。

 その第一弾として、同女大薬学部の1、2年生を対象にした早期体験学習が、奈良医大病院や研究室で行われる予定だ。詳細は未定だが、1回に5人程度、半日の見学が何サイクルか実施される見込み。同女大は夏休みに薬局、春休みに病院で早期体験学習を実施しており、来春の実施計画に奈良医大病院を組み込みたい考えだ。

 このほか、両大学での講義をそれぞれの教員が担当することもあり得る。医学部の教員は臨床系の講義を、薬学部の教員は体内動態を踏まえた薬剤の処方など薬理学系の講義を担うといった役割分担が想定される。

 研究面での連携については、遺伝子、バイオサイエンスなどの領域のほか、「院内感染対策が重要な課題だが、抗菌薬の適正使用推進の面でも、薬学部の研究能力をご活用いただけるのではないか」と森田薬学部長は話した。

 一方、5年次の長期実務実習については「独自に奈良医大と連携をとることは当面は考えていない。あくまで調整機構が主体」と森田氏は強調した。

 医薬分野以外の連携に関しては、奈良医大住居医学講座と同女大生活科学部が連携した医・食・住の観点からの共同研究、医食同源の研究、同女大学芸学部音楽学科と連携した音楽療法の研究などが、具体的な内容として例示された。




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