■キリンビール、7月から持ち株会社制に移行
キリンビールは7月1日から純粋持ち株会社制に移行、現在の医薬カンパニーは「キリンファーマ」としてスタートする。「腎臓」「癌」「感染症」の三つの領域を重点とし、7月発売予定のエリスロポエチン製剤「ネスプ」などを柱にMR約450人体制で営業活動を展開する。海外では米国と東南アジア地域で事業を強化する。
ネスプは週1回投与で貧血症状の改善効果などが得られるため、週3回投与が必要なエリスロポエチン製剤「エスポー」(キリンビール)や「エポジン」(中外製薬)に比べ、患者負担の軽減を打ち出し、販拡を図る。エスポーを販売している医療機関に情報提供活動を進め、透析施行時の腎性貧血患者に使用されている部分をネスプに切り替えていく。
また、癌化学療法に伴う腎性貧血や透析導入前の腎性貧血などに対する適応拡大は現在PIII。できる限り早期の承認取得を目指すとしている。
エスポーについては今後、ネスプにはない未熟児貧血、手術施行患者の自己血貯血の適応を中心に営業活動を行う。