大阪府薬剤師会=9月に第1回無菌調剤室利用者研修会を開催する。同研修会は、進展する在宅医療を見据えて、府薬が分業施策の一環として薬科大学と連携して実施するもの。
その皮切りとなる「無菌調剤室利用者研修会I」は、大学の無菌調剤室での実技に入る前の無菌調剤に関する理論修得を目的とする。具体的には、「無菌調剤室の共同利用の契約等」について道明雅代常務理事、「注射薬の混合、安定性、配合変化等」について山本克己副会長がそれぞれ講演する。
道明氏は、「最終的には、全ての会員薬局の研修会参加を期待している」とした上で、「第1回目の参加者は、実際に在宅医療に携わっている薬剤師を優先した」としている。
一方、大阪大学薬学部、大阪薬科大学、近畿大学薬学部、摂南大学薬学部、大阪大谷大学薬学部など、大阪府下の薬科大学と連携した無菌室での実務研修については、現在、均一性を担保するための実習内容を検討している。
薬科大学での実務実習(無菌調剤室利用者研修会II)は10月をメドに開催する予定で、藤垣哲彦会長は「研修会のIとIIはセットになっており、両方履修した後に、大阪府薬の無菌調剤室共同利用の契約を近畿厚生局に申請すれば、府薬の無菌調剤室の使用が可能になる」としている。