頭皮湿疹は、頭のあちこちがかゆい、フケがぽろぽろと落ちるといった様々な症状があるが、中でも圧倒的に多いのが“かゆみ”への悩み。ロート製薬では、頭皮湿疹の治療薬としてスプレータイプの「メンソレータムメディクイックH」を展開しているが、16日から患部に直に薬液が塗れるダイレクト容器を採用した「メンソレータムメディクイックHゴールド」(指定第2類医薬品)を新たに投入した。従来品に比べ、かゆみへの効果をアップした処方設計も特徴。効能効果を分かりやすく訴求したパッケージを採用し、頭皮トラブルに悩む多くの潜在ユーザー掘り起こしも目指す。
同社の調査(対象5000人)では、頭皮の湿疹・かゆみに悩んだことのある人は、約6人に1人あったという。さらに、頭皮湿疹などの治療薬ユーザー(対象411人)では、90%が「かゆみをなんとかしたい」と悩んでおり、素速くかゆみを鎮めるニーズが非常に高いことが分かった。
新製品の「メディクイックHゴールド」は、アンテドラッグ型ステロイド(患部で効き体内で分解する、治療効果と安全性の両立を目的に開発されたステロイド)のプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルと、抗炎症成分のグリチルレチン酸を基準内最大量配合。さらに、かゆみを抑えるクロタミトン、患部を殺菌するイソプロピルメチルフェノール、皮膚を修復するアラントイン、清涼成分のL‐メントール――の六つの有効成分を配合し、つらい頭皮の湿疹・かゆみ症状にしっかり効果を発揮する。
さらに、髪の毛で覆われた頭皮に使いやすいダイレクト容器を採用しているのも特徴。従来品のスプレータイプ同様に、手を汚さず狙った患部に薬液が届く。液状なのに垂れにくい製剤で、髪の毛についてもベタつかず、清涼感ある使い心地となっている。容量は20mLで、税別希望小売価格は1200円。
また今回、フケ・かゆみを防ぐメディカルシャンプー(医薬部外品)も新発売された。有効成分として、原因菌の増殖を抑える抗真菌成分ミコナゾール硝酸塩と、炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムを配合。原因菌から改善し、毛髪・頭皮をすこやかに保つ。200mL、400mL、詰替用(280mL)、3包3日分をラインナップし、各オープン価格。
これでメディクイックHブランドは、医薬品の「メディクイックH」「メディクイックHゴールド」に、薬用シャンプーが加わり、充実したシリーズとなった。