武田薬品=エチレングリコール・メタノール中毒用剤「ホメピゾール点滴静注1・5g『タケダ』」(一般名:ホメピゾール)を発売。
2011年に武田が加パラディンから導入したアルコール脱水素酵素阻害剤で、海外ではエチレングリコール中毒やメタノール中毒の標準治療薬となっている。日本では患者数が多くとも年間数十人と極めて少ないことから、開発企業の公募が行われた経緯があり、武田が未承認薬等開発支援センターから助成を受け、国内開発を行った。
今回、適応となる中毒症状は、エチレングリコールやメタノールの摂取により、
体内に生じた有機酸が代謝性アシドーシスを惹起し、適切な診断や治療がなされなければ腎不全や失明とい
った後遺症が生じ、場合により死に至ることもある。
用法・用量は、ホメピゾールとして初回15mg/kg、2~5回目は10mg/kg、6回目以降は15mg/kgを12時間ごとに30分間以上かけて点滴静注する。血液透析を併用する場合は、別に定める投与スケジュールに従い投与する。