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ピジョンは、既存の介護分野に加え、健康な高齢者をターゲットとした介護予防に力を入れていくため、新ブランド「リクープ」を立ち上げた。「リクープ」では、健康を保持したい、いつまでも健康でありたい高齢者と、要支援や軽度の要介護者を対象に、「歩く」ことをテーマにした商品や、暮らしをサポートする商品を販売していく。
これまで同社は、紙おむつなど寝たきりの高齢者向け製品を中心として事業を展開してきた。ただ、介護給付の削減など介護市場の環境が厳しいことに加え、高齢者が健康で活動的な社会生活を維持できるよう、介護予防の観点から、製品開発、販売を行うことになった。
介護予防ブランド「リクープ」では、健康の維持には歩くことが効果的という視点で、「歩行サポート(移動関連)」商品を中心に展開する。既に同社が介護用品として販売している歩行補助具や靴など、30製品を取り扱っていく予定。そのため1年以内にパッケージを変更していく。
「リクープ」のネーミングは、英語のrecoup(取り戻す、回復する)に由来しており、健康でポジティブな生活を支援するというピジョングループの思いを込めたという。営業活動として、そうしたリクープブランドの考え方を消費者に啓蒙していく予定だ。そのため、ドラッグストアなどへのリクープブランド専用売り場の設置を検討していく。また、消費者が保存しやすいカタログの製作も計画している。そのほか、情報提供のためのイベント開催や中高年向けの体験型イベントへの協賛などを行うことにしている。
大越昭夫社長は8月30日都内で開かれた発表会で、リクープに「今後の夢を託していく」とし、新ブランドに対する期待感を示した。
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