安心・安全と効率を両立「バレラ」
ユヤマは、昨年10月からより安心・安全の担保と効率を両立する最終鑑査支援装置「バレラ」を新発売した。
バレラは、スペイン語で「関所」を意味し、今年7月から医療用医薬品の調剤包装単位に義務づけられるGS1データーバー表示を活用することで、処方内容と薬品との機械的なチェックを可能にしたもの。薬品種だけでなく、PTPシートごとの重量マスタを持たせることで、重量による数量チェックも行える。
GS1を用いるチェックシステムは、従来の画像による鑑査支援装置に比べて、より確実な照合が期待できる。
バレラの主な特徴は、[1]省スペース・コンパクト設計[2]四つの電子天秤搭載[3]用途拡大、大皿アダプター[4]タブレット端末による簡単操作[5]画像撮影機能を搭載[6]薬袋(Rp)単位での鑑査が可能――など。
幅40.5cm、奥行26cm、高さ45cmの本体サイズにより他社に類を見ないコンパクト化・卓上化を実現。限られた調剤スペースにおいて、レイアウトフリー効果は業務効率の向上につながる。さらに、タブレットパソコン内蔵のため、置き場に困るパソコン本体も不要である。
四つの天秤搭載により、最大4薬品同時計測を可能とし、同じ薬品を2カ所に載せることで、合計量を計測もできる。
また、四つの天秤部に大皿アダプターを載せれば、一つの天秤(最大600gまで計量可)としての使用も可能になる。同機能は、一つの小皿(最大220gまで計量化)で計測できない大量の場合や、散薬分包品の総重量鑑査時に活用できる。
タブレット端末による操作では、スマホ様のタップ、ピンチイン・アウト、フリックでの画面スライドなどを実現。薬品の切り替えも画面選択のみの簡単操作で効率よくできる。
画像機能(Webカメラ)による鑑査結果の自動撮影は、調剤へのトレーサビリティ強化につながる。
現在、重量マスターは約3000種類インプットされているが、今春にWebによる重量マスターを配信システムを構築し、既存のユーザーにも差分の取得を可能にする。
ユヤマ
http://www.yuyama.co.jp/product/pc_main.html#6