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《漢方内服薬「ナイシトール85」の大容量タイプも発売》
【せき止め薬市場活性化も期待】
小林製薬は5日から、ポンプタイプの液体せき止め薬「セキピタンSP」を新発売した。せき止め薬(鎮咳去痰薬)市場は、液体タイプが約4割を占めているものの、多くの既存品はカップで計量する必要があり、携帯性などの面で服用しにくいとの声が多かった。同品は昨年9月から九州地区で先行発売されており、プッシュ式で計量カップを洗う必要もなく、効果と使いやすさが高い評価を得ていた。同社では生活者ニーズに応えたポンプタイプの特徴を訴求することで、停滞傾向のせき止め薬市場の活性化も目指す。同じく5日からは、肥満気味の中高年層を中心に、好評の漢方内服薬「ナイシトール85」の大容量タイプも新発売した。
「セキピタンSP」は、3プッシュ(3押し)するだけで、その場ですぐに服用できる液体せき止め薬。有効成分リン酸ジヒドロコデインが、咳中枢の興奮によって起こるせきを鎮める。カップによる計量がいらず、片手に取れるコンパクトサイズのポンプ式なので、携帯にも便利。成人(15歳以上)は1日4回、1回につき3プッシュして服用する。パッケージは、せき止め効果の強さとポンプタイプであることを強調したデザインとしている。税込み希望小売価格は18mL(8回分)1365円。
昨年秋から九州地区で先行発売しているが、同社が今年5月に327人の使用者に調査を行ったところ、せき止め効果については80%が「満足」、使いやすさについては93%が「使いやすい」とするなど、既存品にはない特徴が評価されたという。
「ナイシトール85」は昨年3月に発売され、初年度は当初目標(4億5000万円)の約8倍となる35億円を売り上げ,大ヒット製品となっている。同社では今年5月に購入経験者740人を対象に調査した結果、発売後1年にもかかわらず,リピーター(2回以上の購入者)が約7割を占めていた。こうした高いニーズに応えるため、これまでの180錠入りの2倍となる、経済的な大容量タイプを投入した。1日当たり(12錠)では、約13円割安となる。360錠入り5460円。
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