ニューキノロン系抗菌薬の点眼剤として国内で初めて小児に対する用法・用量が認められたトシル酸トスフロキサシン(TFLX)が11日、大塚製薬と眼科向け製品を販売するニデックから発売された。
大塚製薬が「オゼックス点眼液0・3%」、ニデックが「トスフロ点眼液0・3%」の商品名で販売し、薬価は1mL当たり154・7円。
同剤は、眼感染症の原因菌に対して幅広い抗菌作用を示す。成人と新生児を含む小児を対象とした臨床試験が実施され、その結果から1月23日に承認を受け、小児に対する適応も認められた。成人、小児ともに1回1滴、1日3回。
副作用の発生率については、眼刺激が0・97%、点状角膜炎などの角膜障害が0・65%。重篤な副作用としてショックやアナフィラキシー様症状が報告されているが、臨床試験では小児での副作用はみられなかったという。
大塚は3年後のピーク時に10億円の売り上げを見込む。ニデックは明らかにしていない。