国内バイオベンチャー「カルナバイオサイエンス」は、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)傘下のヤンセン・バイオテックに対し、自社創製した低分子キナーゼ阻害剤の全世界を対象としたライセンス権を導出したと発表した。具体的な化合物名は明らかにしていないが、同社にとって事実上、初の導出品目となった。年内導出を目標に掲げる中、非臨床段階で海外製薬大手とのライセンス契約に結びつけた。今期計画していた黒字化にも一気に近づいた格好だ。
カルナバイオは、キナーゼ遺伝子を大腸菌や昆虫細胞に導入し、大量で高品質な活性型キナーゼを取得する技術や、キナーゼ蛋白質と阻害薬の阻害活性の測定技術を確立し、創薬支援事業を展開してきた。小野薬品とはキナーゼ創薬スクリーニングで提携している。
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