今年の第100回薬剤師国家試験の合格者数は6年制になってから最多、前回を1732人上回る9044人が合格。合格率も漸増し63%、新卒者に限ると前回より2ポイントほど上昇し73%となった。しかし、薬局店舗数の増加が続き、病院における病棟業務の進展などもあり、薬剤師不足が続いている。特に地方は深刻な状況にあるとされる。そこで地元出身の新卒薬剤師確保に向けた各都道府県薬剤師会の取り組み状況を調査した。それによると何らかの取り組みを行っているのは北海道・東北、中国、九州地区を中心にした20道県で47都道府県薬剤師会の過半数に満たないことが明らかになった。
研修会などで学生と交流
本紙では4月に各都道府県薬にアンケート調査を実施、全てから回答が得られた。「薬剤師会として地元出身薬剤師の確保に向けた学生対策等を実施」していたのは、北海道、岩手、宮城、秋田、福島、千葉、福井、長野、三重、滋賀、兵庫、和歌山、鳥取、島根、広島、山口、高知、熊本、鹿児島、沖縄の20道県薬だった。
【お詫びと訂正】
記事初出時、「前回を2300人近く上回る9604人が合格。」と記載しておりましたが、「1732人上回る9044人」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
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