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【書籍】独立処方と補助的処方‐英国で広がる医療専門職の役割‐

2015年9月16日 (水)

看護師・薬剤師の役割拡大は医療サービスの近代化である!
英国から学ぶ患者ケア向上のヒントとは!?

独立処方と補助的処方 -英国で広がる医療専門職の役割-

 英国では、地域医療がGP(一般診療医)によって支えきれなくなったことから、訪問看護士や保健師を皮切りに看護師、薬剤師へと職能が拡大していった。今では、英国医薬品集の収載医薬品すべてを処方できる専門職もいる。

 本書では、独立処方者(限定された範囲内で医師から独立して診断・処方を行う者)および補助的処方者(医師とチームを組んで、医師の診察をもとに薬物治療や処置を主体的に行う者)が利用できる教育やトレーニングをまず解説する。次いで、医療専門職による診察モデル、処方を取り巻く倫理的課題、医療専門職に必要なモニタリングスキルやコンコーダンススキル、計算スキル、処方過誤の予防法に及ぶまで幅広く説明されている。

 特定行為の研修による職能拡大に向けた看護師、地域医療・在宅医療に積極的に携わる薬剤師に役立つヒントがあります。

目次

第1章 医師以外の職種による処方:概説
第2章 チーム医療における医師以外の医療専門職による処方
第3章 診察スキルと意思決定
第4章 独立処方と補助的処方の法的側面
第5章 独立処方と補助的処方における倫理的問題
第6章 処方の心理学と社会学
第7章 臨床薬理学
第8章 モニタリングスキル
第9章 処方に関わるインターラクションにおけるコンコーダンスの推進
第10章 エビデンスに基づく処方
第11章 拡大処方あるいは補助的処方、公衆衛生の視点から
第12章 計算スキル
第13章 処方をどのように実践するか
第14章 処方過誤のリスクを最小化する


 英国の看護師が限定的な医薬品集(フォーミュラリー)から独立処方ができるようになったのは1994年、薬剤師が独立処方できるようになったのは2006年です。この間に、補助的処方(あるいは依存的処方)という発想が生まれ、2002年に法整備されました。それは医師と薬剤師、あるいは医師と看護師がチームを組んで、医師の診察を前提として、その後の薬物治療あるいは処置を薬剤師あるいは看護師が主体的に行うというものです。定期的な医師の診察を定めたうえで、両社が合意した処方薬物、その使用法、起きるかもしれない副作用に対するモニタリング方法、検査方法、両者の患者情報の共有方法などを臨床マネジメント計画(Clinical Management Plan,CMP)としてまとめます。これには患者の同意がもちろん必要です。この書面には治療で準拠する診察ガイドラインやプロトコルが明記されます。そのうえで、三者合意に基づいて、看護師による、あるいは薬剤師による薬物治療もしくは処置が実践されます。この合意文書内容に依存しますが、使用できる薬物に(規制薬物を除いて)制限はありません。米国でも、この発想は共同薬物治療管理(Collaborative Drug Management,CDTM)として1979年から実施され始めました。英国が手本としたナースプラクティショナーですが、米国ナースプラクティショナー協会(American Association of Nurse Practitioner)の2014年報告(2014 Nurse Practitioner State Practice Environment)によれば、米国50州の中で医師に依存せず独立処方することを法律あるいは規則によって認めているのは19州(ワシントンD.C.も加えると19州と1特別区)、CDTMによって処方できる州は19州です。米国の看護師処方者の中には、今では英国医薬品集(British National Formulary,BNF)の収載医薬品のすべてを処方できる人たちが誕生しています。米国におけるナースプラクティショナーを倣いつつ、英国における地域医療がGP(一般診療医)により支えきれなくなったこととも関係し、従来の伝統的で自律的な医療専門職としての訪問看護師(District Nurse,DN)や保健師(Health Visitor,HV)が、さらに処方権を持って地域活動に加わってきたものとも捉えられます。そうしたうねりの中で薬剤師薬剤師による独立処方と補助的処方が制度化され、さらに看護師と薬剤師以外の処方が拡大展開していきました。こうした人々がどのような教育を受け、診療所や病院でどのようにその処方権限を行使し、患者ケアを充実させてきたかが本書に書かれています。

(訳者まえがきより抜粋)


【編著】Molly Courtenay / Matt Griffiths (’15.9)
【監訳】土橋 朗(東京薬科大学 情報教育研究センター センター長・教授)
    倉田 香織(東京薬科大学 情報教育研究センター 助手)
【判型・頁】A5判・344頁
【定価】3,800円(消費税等別)
ISBN:978-4-8408-1317-4 C3047


※ 送料:国内1カ所送付につき、重量5㎏以下 550円、重量5㎏超 850円



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