創薬シンポジウム開催趣旨
創薬を巡る戦略に関して、現在大きな転換期を向かえ、製薬産業の多くが新しく有効な戦略を鋭意模索していることは、誰しもが認める事実である。
そのなかでも最も有望な方向として、ヒトのReal world data・ビッグデータを創薬・育薬に応用するということが、医薬品業界の生産性向上の切り札として大きく期待されている。
しかしながら創薬研究から市販後調査までのデータを大量に蓄積しても、それをどう生かして、創薬戦略のための有効な「知識」の生成へと導くか、その方法論の開発が最大の課題になっている。
その一つの有力な方法として、大量データから知識を生成する人工知能(AI)の方法論を創薬・育薬に適用する研究が現在、熱い注目を集めている。
例えばIBM Watson システムの利用も1つの方途であり、また高機能・多層ニューロ・コンピュータとして注目を集めているDeep Learning システムを創薬、医療現場で応用することも、特に米国において積極的に進められようとしている。
本講演では端緒についたばかりのAI創薬の研究最前線をこの分野の第一人者にご紹介願う。
プログラム
総合司会
坂田 恒昭 氏
大阪大学大学院基礎工学研究科・特任教授
塩野義製薬株式会社 シニアフェロー
開会挨拶
13:00~13:10 田中 博 氏 日本オミックス医療学会 理事長
講演
13:10~13:50
「人工知能(AI)を用いてビッグデータから創薬を目指す」
田中 博 氏
東京医科歯科大学名誉教授
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 機構長特別補佐・特任教授
13:50~14:30
「医療創薬への人工知能応用の可能性」
辻井 潤一 氏
国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター センター長
14:30~15:10
「ドラッグデザインする人工知能」
奥野 恭史 氏
京都大学大学院医学研究科 臨床システム腫瘍学 教授
15:10~15:30 コーヒーブレイク
15:30~16:10
「学習するシステムWatsonの医療・ヘルスケア分野への応用と今後の展望」
元木 剛 氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 成長戦略 ワトソン担当理事
16:10~16:50
「ディープラーニングを用いたバイオ分子研究と創薬応用への可能性」
三宅 淳 氏
大阪大学大学院 基礎工学研究科 教授
閉会挨拶
16:50~17:00 田中 博 氏 日本オミックス医療学会 理事長
情報交換会
17:30~19:30 会場:ソラシティカンファレンスセンター
開催概要
日本オミックス医療学会 第二回オミックス創薬シンポジウム
日時:2015年12月14日(月)13:00~17:00
会場:御茶ノ水 ソラシティカンファレンスセンター
定員:150名
参加費:会員:1,000円・非会員:7,000円
日本オミックス医療学会 情報交換会
日時:2015年12月14日(月) 17:30~19:30
会場:御茶ノ水 ソラシティカンファレンスセンター
参加費:3,000円
参加申し込み
申込フォームにて参加登録が可能です
なお定員に達し次第締め切らせていただきます。