慢性期医療を担う病院はポリファーマシーの削減を推進していることが、10月31日と今月1日に高知市で開かれた日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会のシンポジウムで各病院の薬剤師から示された。薬剤費の大部分は包括払いになるため、病院経営の面からもポリファーマシー対策は重要になる。不必要な薬剤を減らすために、日本老年医学会が作成したリストを活用して持参薬を整理したり、多職種で討議したり、6剤以上使用時には医師に申請を求めたりするなど、あらゆる側面から対策を実施。実際に薬剤数を削減できたという。
徳島市の博愛記念病院薬剤科の大和薫氏は、同院のポリファーマシー対策を解説した。同院は、回復期リハビリテーション病棟、医療療養病床などを有する210床の病院。「持参薬は多く、複数の医療機関を受診して多くの薬剤や同一薬効薬剤が処方されている患者もいた。そこで6剤以上を多剤内服薬と捉え、以前から見直しを行ってきた」と語った。
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