手術室や周術期管理チームにおいて薬剤師が行うべき業務内容が、22日に横浜市で開かれた日本医療薬学会年会で議論された。手術適応の周術期患者で慢性疾患の合併が急増し、内服薬や麻酔薬、鎮痛薬のリスク管理等に薬剤師の介入が期待されている中、医師、看護師のチームの中で果たすべき役割を整理。薬剤師等の業務を標準化し、診療報酬上のチーム医療加算に向けた活動を進めていく方向性を確認した。
麻酔科医の落合亮一氏(東邦大学医療センター大森病院麻酔科)は、周術期で3年間に約1400件の心停止が発生しており、術前合併症での死亡が6割に上るデータを提示。心停止の要因として、薬物の過量投与や不適切な選択、麻酔薬の過量投与が多く見られていると指摘した上で、「複数の職種が関与してチェックするため、周術期医療に精通した医療スタッフの要請と配置が必要」と訴えた。
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