TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

10月に「創薬シーズ市場」創設へ‐大商、シミックらが基本合意

2006年04月17日 (月)

 大阪商工会議所、大阪工業大学、シミック、双日、三菱UFJ信託銀行の5者は14日、日本初の創薬特許流通サイト「創薬シーズ・基盤技術等流通市場」の創設に向けた基本合意書に締結した。同サイトは医薬品候補物質(創薬シーズ)、創薬関連基盤技術の売買情報を掲載する市場であり、新薬開発の可能性を消失させないことを目的としたもの。今後、市場構想の具体化に向け、市場運営の詳細などを協議した上で、今年10月の立ち上げを目指す。

 基本合意における役割分担は、市場運営を大阪商工会議所が担当するほか、▽大阪工業大学(大学院知的財産研究科):市場運営アドバイザー▽シミック:臨床試験などのコンサルティングと医薬品開発のトータル支援▽双日:案件成立を支援するコーディネート▽三菱UFJ信託銀行:ライセンス事務の負担軽減、特許侵害防衛に役立つ知財信託――となっている。

 創薬には、長い年月と膨大なコストがかかるという特殊性から、製薬企業が開発を断念するケースも多い。最近では、大学やベンチャーから基礎研究・臨床実験が終了した成果を買う動きもあるほか、開発を中止した自社シーズのライセンス供与、創薬シーズの効率的探索、特定保健用食品・化粧品開発への創薬シーズ活用にも関心が高まっている。

 これらを背景として、昨年7月に製薬企業6社、商社、金融、開発業務受託機関が参加した「創薬シーズ・基盤技術等の流通市場構想研究会」が設置され、市場の創設に向けて検討が進められていた。



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術