ポーラ・オルビスグループで化粧に関する研究活動を行っているポーラ文化研究所は、1976年設立以来40年間にわたって収集した資料をもとに、明治・大正・昭和の化粧文化史を編集したデジタル年表「近・現代化粧文化史年表」を発売した。
同年表は、1868年から1989年の121年間・3時代の化粧文化史に関わる約5100件もの多岐にわたる事象を、▽化粧史:化粧業界・化粧品・美容情報▽女性史:社会・身近な社会・装い――という項目で整理し編纂したもの。併せて、年表記載の事象がどのような時代背景のもとで、どのような変遷の道程にあったのかということを補完する副読本デジタルブック「明治・大正・昭和の化粧文化」が年表とセットとなっている。
デジタル版ならではの機能として、参考文献や人物名、企業名、化粧品、化粧法などを検索できる索引機能を設け、参考資料として活用度の高いものとなっている。また、当時の美容書やポスター、化粧品といった同研究所所蔵品等の関連図版も掲載し、各時代の化粧文化史の雰囲気も感じることができる。
年表・副読本ともに、明治を4期、大正を3期、昭和を5期に分けている。
CD2枚組でオールカラー。定価は1万円(税別)。一般書店および同研究所で販売している。
内容・販売に関する問い合わせは、同研究所(TEL03-3494-7250、FAX同7294)まで。