TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【厚労省】H5N1を指定感染症に‐新型インフルエンザへ対応

2006年04月17日 (月)

 厚生科学審議会感染症分科会が14日に省内で開催され、インフルエンザH5N1(高病原性鳥インフルエンザA)を、感染症法による「指定感染症」に指定することを議論。現在までの発生状況等を踏まえ、指定感染症とする基本方針を了承した。今後は政令改正に向けて、パブリックコメントの手続きに入る予定だ。

 指定感染症は、2003年の新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)以来2件目で、患者に入院を勧告するなどの拡大防止策が可能になる。

 日本は現在、WHOの事前対策計画で定めたフェーズ3「新しいヒト感染が見られるが、ヒト‐ヒト感染による拡大は見られない、あるいは非常に稀に感染が見られる(家族内など密接な接触者)」という段階だが、「限定されたヒト‐ヒト感染の小さな集団発生が見られる」フェーズ4への進行も危惧されている。

 WHOによると、世界では2003年12月から現在までに193人の発症(うち109人死亡)事例が報告されており、今年1月以降だけでも新たに4カ国(アゼルバイジャン、エジプト、イラク、トルコ)で26人の発症(死亡10人)が報告されている。そのため、WHOでは医療施設向け感染対策指針で、トリ‐ヒト感染の段階から入院等措置を推奨している。

 こうした状況変化を踏まえ、厚労省は感染症法の政令を改正し、インフルエンザH5N1を指定感染症に指定する方針を打ち出した。指定感染症は、既知感染症の中で1~3類には分類されないが、1~3類に準じた対応をとる必要性が生じたもの。政令で、1年以内に期間を限定(必要があれば、さらに1年延長できる)して指定される。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術