ピップは、動脈硬化症を予防し、高コレステロール血症を改善するOTC医薬品「ヘルスオイル」(第3類医薬品)を新発売した。混合植物油(リノール酸ほか)、ジパルミチン酸ピリドキシン(ビタミンB6)、カルバゾクロム、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)の四つの有効成分を配合し、“動脈硬化症予防”と明記できる国内唯一の商品(配置薬メーカーの中央薬品が製造し、同社も「ヘルスオイル」として販売している)であり、ピップでは「健康診断で悪玉コレステロールが高いと診断された人(140mg/dL以上目安)」や、次の健康診断に向けて改善したいと思っている人に勧めたい医薬品」として、店頭訴求に力を入れていく考え。
日本人の死因の上位を占める心疾患・脳血管疾患。この原因となる動脈硬化は、血管内に悪玉コレステロール(LDL)等が蓄積すると、血管が厚くなる。そして血管が狭くなるため血流が悪くなり、血栓ができやすくなり、それにより脳梗塞や心筋梗塞につながってくる。
「ヘルスオイル」は、混合植物油(リノール酸)が体内で生成されたLDLを低下させ、ジパルミチン酸ピリドキシンが脂肪の蓄積を予防する。また、食べ物からは摂取できないカルバゾクロムを配合しており、これが毛細血管を強くする。さらに、トコフェロール酢酸エステルが、末梢血管の血流を促進する作用がある。これら四つの成分の力で、動脈硬化症の予防、高コレステロール血症の改善に効果を発揮する。
成人(15歳以上)1回2カプセルを1日3回、食後に服用する。つるっとした丸く小さなソフトカプセルなので、飲みやすい。180カプセル入り、オープン価格(税別参考売価は4900円前後)
ピップの調査(動脈硬化が気になる人を対象)では、動脈硬化・コレステロール共に、約9割の人が「改善したい」と思っており、これらの結果と総務省統計局の推計人口データを基に推計すると、「動脈硬化等を改善したい人は1100万人くらい考えられる。今後の人口動態の変化(団塊ジュニア世代の高齢化)も合わせると、生活習慣病の疾病者は増加すると予想される」(同社)としており、店頭を通じて生活習慣の改善をしつつ、「ヘルスオイル」の利用を勧めるための提案に注力していく。