エーザイは、兵庫にある研究子会社「カン研究所」が創製した世界初の抗フラクタルカインモノクローナル抗体「E6011」について、クローン病と関節リウマチを対象とした二つの国内第I/II相試験「101試験」「103試験」の中間解析で、良好な安全性と忍容性、臨床活性を示唆する結果を取得し、学会発表を行った。
炎症性疾患の血管内皮細胞に発現するフラクタルカインは、「フラクタルカイン」の受容体「CX3CRI」を発現する免疫細胞に結合することで炎症反応を惹起する作用を持つ。「E6011」は、CX3CR1を発現する免疫細胞の遊走・浸潤抑制による抗炎症作用が期待される新規メカニズムの抗体医薬で、世界初のヒト化フラクタルカインモノクローナル抗体となっている。
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