ギリアド・サイエンシズ日本法人の折原祐治社長は12日、都内で記者会見し、経口C型肝炎治療薬「ソバルディ」や「ハーボニー」の適応拡大、「ソホスブビル/ベルパタスビル配合錠」の開発を通じて、「C型肝炎の撲滅を目指す」との意向を示した。さらに2018年には癌領域への参入、20年以降には循環器領域や炎症・呼吸器領域にも事業を拡大する方向性を打ち出し、「肝臓領域のギリアドから癌・自己免疫疾患のスペシャリティファーマになっていきたい」との長期的な目標を語った。
同社は、ジェノタイプ1型の経口C型肝炎治療薬「ハーボニー」、ジェノタイプ2型の「ソバルディ」を販売し、16年上半期までに日本で治療した患者数が10万人を超えた。折原氏は「良く効く薬剤ではなく、治癒してしまう薬剤」と強調。現在、C型肝炎の診断を受けた患者数は60万人に上るが、19年には「診断を受けた患者と、インターフェロンを併用しない直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療を受けた患者の数が同じくらいになる」と予測する。
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