中国最大の製薬向け受託大手「如是」(ウーシー・アップテック)は、今年から製薬企業向けに化合物の臨床試験開始までの開発を包括的に支援するサービス「WINDプログラム」の提供を開始した。開発戦略立案から製剤化研究(CMC)、薬理試験から安全性試験、薬事サポートをスピーディに対応し、同定したリード化合物のIND申請を通常の半分の期間に短縮できるという。中国CROでありながら、OECDのGLP原則に基づいた米FDAの査察もクリアし、欧米市場への展開も一貫支援する。14日に横浜市で開催された「バイオジャパン」で発表したもの。
同社は2001年に設立し、今やグローバルで有数のCROとして知られる。米国・中国を中心に欧州、韓国、日本など26の拠点を保有し、従業員数は1万2000人を抱える。武田薬品やメルク、ファイザーとも取引がある。医薬品開発では化合物探索から合成、薬理、安全性、薬物動態、薬事と前臨床のフルサポート機能を備え、探索領域で蛋白質構造解析から最適な化合物設計を行える基盤技術を持った独クリラックスを4月に買収、医薬品開発の最上流部分の強化と欧州市場の足がかりを築いた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。