
東京大学医学部附属病院薬剤部の黒田誠一郎氏は、MR認定センターが開催した教育研修管理者認定更新講習会で講演し、「(医療機関の)訪問規制はMRの皆さんにとってプラス。訪問規制によってMRと面談する時間が増え、医療従事者と1対1の状態で30分間も情報提供できる」と訪問規制をチャンスとして捉えるべきとの考えを示した。その上で、患者が服薬する薬剤情報を保有する薬剤部からの情報収集を活用し、医師にアプローチしていくMR活動を一つの方向性に挙げた。
黒田氏によると、MRの病棟への訪問規制により、各社一斉に医師へ飛び込み営業を行うことができなくなったが、医師に対する医薬品の情報提供に時間を取ることができるようになった側面もあるという。
そこで、情報提供の質を高めるためには、訪問前に医師に関する情報を入手し、どのようにプレゼンテーションを行うか、綿密に作戦を練る内勤業務が重要とした。
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