佐藤製薬は、花粉によるつらい鼻水・鼻づまり・くしゃみなど、アレルギー症状の原因をしっかり抑えるアレルギー専用のステロイド点鼻薬「ナザールαAR0.1%≪季節性アレルギー専用∨」(指定第2類医薬品)を、5日に新発売した。抗アレルギー作用と抗炎症作用を持つアンテドラッグステロイド「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」を医療用と同量(1噴霧中)配合し、1日朝夕2回の使用で、つらい鼻の症状を持続的に抑える。1年間で最長3カ月使用できるのも特徴で、長く続く花粉シーズンをしっかりとカバーする。
配合成分のベクロメタゾンプロピオン酸エステルは、国内では1981年に医療用医薬品として承認されて以来、長年にわたり使用されている薬剤で、微量で局所作用に優れ、かつ吸収されにくく、全身的影響が少ないとされており、豊富な安全性と効果に関するデータが蓄積されている成分。
このベクロメタゾンプロピオン酸エステルが、アレルギー症状を引き起こす化学物質を放出する細胞の働きを抑えつつ、鼻の粘膜で起こっている炎症を強力に鎮めたり、炎症を誘発する細胞が集まるのを防ぐことで、季節性のアレルギー症状を改善する。同成分は患部でよく効いた後、体内で作用の弱い物質に分解される全身性の副作用が起こりにくい“アンテドラッグタイプ”のステロイドで、有効成分量は従来品の「ナザールAR≪季節性アレルギー専用∨」の2倍となる0.1g(100g中)配合している。
通常、成人(18歳以上)は1日朝夕の2回、左右の鼻腔内にそれぞれ1回1度ずつ噴霧することで、持続的に効果を発揮する。症状によって1日最大4回(8噴霧)まで使用できるが、使用間隔は3時間以上置く。症状が改善すれば使用回数を減らし、症状が再び悪化した場合は、使用回数を増やしても構わない。
眠くなる成分(抗ヒスタミン成分)が入っていないので、仕事中や外出先でも気にせず服用でき、また花粉の飛散ピークに合わせて、1年間に3カ月まで使用できる。税別希望小売価格は10mL1980円。
同社では、花粉飛散シーズンに合わせて「来年1月中旬からナザールブランドとして初の“単独TVCM”を放映していく」とする。新CMは、昨シーズンに引き続きストナブランドのイメージキャラクターを務めている女子フィギュアスケーターの浅田真央選手が出演する。
また、店頭では購入者向けの小冊子、CMと連動したPOPやヘッダーシールなどの各販促ツールを活用した展開で、ナザールブランドの活性化を図っていく。