臨床検査薬メーカーのシスメックスとアステラス製薬、第一三共は、癌細胞から遊離し、血液中に微量に存在する癌細胞である血中循環癌細胞(CTC)の解析法を共同研究すると発表した。CTCは、他の臓器への転移を引き起こす可能性があると考えられ、CTCの数や性質などの変化を多面的に解析することで、新薬開発に必要な患者の病態予測や適切な治療提供に有用な情報が得られると期待されている。
シスメックスは、血液や体液中に存在する疾患由来の細胞、遺伝子、蛋白質などの微量成分を分析することで、腫瘍などの組織の一部を採取して行っていた生体検査(バイオプシー)と同等の性能を、より侵襲度が低い血液・体液検査で実現させる「リキッドバイオプシー」の樹立を図っており、新たな検査方法の研究開発を推進してきた。
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