東亜薬品工業は20日、切迫早産における子宮収縮抑制剤「マグセント注100mL」(マグネシウム製剤)を発売する。
同剤は、副作用等により塩酸リトドリンの投与が制限される場合か、塩酸リトドリンで収縮抑制されない場合に適用されるもので、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会の要請と協力によって開発された。周産期医療において、日本で増加している早産(総出生数の約5%、6万人/2003年)抑制や、妊産婦の下腹部緊満感等の自覚症状を緩和することなども期待されている。
薬価は100mL2250円。発売元は東亜新薬、販売元は鳥居薬品(市販直後調査も担当)
多施設一般臨床試験では、切迫早産患者に対する同剤単独投与8時間後の子宮収縮抑制効果(中等度改善以上)は、84・6%(66/78)というデータが報告されている。また、副作用は、従来からマグネシウムの作用として知られている熱感、口渇、潮紅、倦怠感・無力症で軽度の症状が全体の8割を占め、多くは投与開始日に発現した。