厚生労働省は15日、セルジーンの多発性骨髄腫治療薬「レブラミド」(一般名:レナリドミド)と「ポマリスト」(一般名:ポマリドミド)の管理や使用方法などを定めた適正管理手順(RevMate)を改訂し、医療機関などに注意喚起を促す通知を都道府県に発出した。昨年、入院患者への誤投与が相次いだことを受けたもの。他の薬剤と区別して管理することや配薬時に本人確認をすることなど、外来患者だけでなく入院患者への誤投与回避を重視する内容に改めた。
両剤をめぐっては、昨年7月に患者の薬袋に患者名を記載しなかったことなどから、本来の患者とは別の人にレブラミドを誤投与する事故が発生。厚労省は8月に、手順書の確認や必要な安全管理対策を行うことなどを求める通知を発出したが、その後も誤投与が続出し、嘔吐や胃の違和感といった健康被害が確認された。これらを踏まえ、RevMateの改訂が必要と判断し、先月24日の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で改訂を了承していた。
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