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キリンファーマは25日、二次性副甲状腺機能亢進症治療薬「レグパラ錠25mg」「同75mg」(一般名シナカルセト塩酸塩)を新発売した。 「レグパラ錠」は、新しい作用機序を持つ二次性副甲状腺機能亢進症治療薬。副甲状腺のカルシウム受容体に直接作用することで、血清カルシウム値を上昇させずに副甲状腺ホルモン(PTH)を抑制するほか、血清カルシウム値、血清リン値を低下させる作用を発揮する。
二次性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺からPTHが過剰に産生、分泌される病態で、慢性腎不全の進行に伴い発症する透析患者の主な合併症の一つ。「レグパラ錠」の登場によって、PTHの過剰な分泌から引き起こされる骨痛や関節痛の軽減、多くの透析患者の死亡原因である心血管系疾患の発症、進展阻止が期待できるという。
既に海外では、米アムジェンによって米国、EU、オーストラリアなど、世界30カ国以上で承認されている。
薬価は、「レグパラ錠25mg」が554・90円、「同75mg」が1019円。