ワクチンとHIVが拡大‐ヒュミラが売上160億ドルに
外資系製薬大手の2016年通期決算が出揃った。昨年に引き続き各社の成長が目立った1年となった。米ファイザーと米アッヴィは他社買収が寄与して二桁成長を達成し、アッヴィの関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」は売上160億ドル超の驚異的なセールスを達成した。特にワクチンや抗HIV薬を扱う企業が好調だったようだ。今後注目されるのは、この数年持続的に成長を遂げる米ジョンソン・エンド・ジョンソンで、10億ドル以上のブロックバスター製品を11製品揃え、スイスのアクテリオンの買収効果も見込まれる。C型肝炎治療薬が落ち込んだ米ギリアド・サイエンシズも、売上減を穴埋めする製品の拡大で中長期的には、上位に食い込みそうだ。
米ファイザー
ファイザーは、米ジェネリック抗癌剤大手のホスピーラ買収によりエッセンシャルヘルス事業が大きく伸び、11%増の528億ドルと二桁増収となった。米国では2割増を達成した。
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