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LDL‐C/HDL‐C比で高脂血症を管理

2008年1月31日 (木)

関連検索: LDLコレステロール HDLコレステロール 高脂血症 リスク評価

吉田雅幸氏
吉田雅幸氏

 LDLコレステロール(LDL-C)とHDL-Cの比を用いて、高脂血症を管理しようということが提案されている。高脂血症の診断はこれまで、総コレステロールやLDL-C、トリグリセリド(Tg)、HDL-Cなど、それぞれの脂質検査値を指標としてきたが、一般の人がリスク評価をするには、意外に分かりにくいことが背景にある。

 というのも、心血管イベントリスクとの相関が強いLDL-Cを、スタチン系薬剤を使って低下させれば、イベント発生は有意に下がるものの、いくらLDL-Cを非常に低値にしても、HDL-Cが低ければ、LDL-C高値群よりリスクが高いことが明らかになってきたためだ。悪玉コレステロールと呼ばれるLDL-CやTgだけでなく、善玉コレステロールのHDL-Cもきちんと管理することが、イベント発生の抑制につなると考えられている。

 そこで、LDL-C/HDL-C比を用いた高脂血症の管理が注目されている。実際、吉田雅幸氏(東京医科歯科大学生命倫理研究センター)らが検討したところ、LDL-C/HDL-C比を低くすることで、動脈硬化の進展が抑制できることも分かった。吉田氏は、「患者自身がLDL-C/HDL-C比を把握することで、よりよい疾患コントロールにつなげ、冠動脈疾患の発症予防へと結びつけられればいい」としている。

 吉田氏らが行った調査は、虚血系心疾患の疑いがあり、カテーテル検査によって冠動脈が正常、または狭窄度が25%以下で、高脂血症治療薬を服用していない高脂血症患者97例が対象。評価法としては、血管内エコーでのプラーク占拠率や、LDL-C/HDL-C比などが用いられた。

 調査結果によると、LDL-C/HDL-C比が2.5を超えると、プラーク占拠率が上昇した。また、糖尿病を併発している場合には1.3、高血圧を併発している場合には1.4の段階から動脈硬化が進展した。一方、LDL-C/HDL-C比が2.0以下ではプラークの退縮が認められている。また、LDL-C/HDL-C比を絶対値でみた場合には、HDL-Cの絶対量が多いほうが良いという結果だった。

 成績を踏まえて吉田氏は、「高脂血症の診断基準がガイドラインで設定されているが、患者にいつも数値目標を覚えていてもらうのは難しい。患者自身が過去の治療結果からLDL-C/HDL-C比を計算することで、高脂血症の管理がよりよい状態になるのではないか」と、LDL-C/HDL-C比の応用を訴えている。

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